

        地球に落ちて来た男<デラックス・エディション>(完全生産限定盤)
        
        曲目リスト
        
        ディスク: 1
        1 ポーカー・ダイス
        2 ブルーベリー・ヒル (MONO)
        3 ジャズII
        4 ヴィーナス:ブリンガー・オブ・ピース
        5 ボーイズ・フロム・ザ・サウス
        6 33 1/3
        7 ルンバ・ブギー
        8 トライ・トゥ・リメンバー
        9 マンダラ
        10 アメリカ
        11 ウインド・ワーズ
        12 ジャズ
        
        ディスク: 2
        1 ワン・ウェイ
        2 スペース・カプセル
        3 ブルーグラス・ブレイクダウン
        4 デザート・シャク
        5 メモリー・オブ・ヒロシマ
        6 ウィンドウ
        7 アルベルト
        8 マーズ:ブリンガー・オブ・ウォー
        9 ライアー、ライアー
        10 ハロー・メアリー・ルー
        11 サイレント・ナイト (MONO)
        12 ラヴ・イズ・カミング・バック
        13 地球に落ちて来た男
        
        ディスク: 3
        1 ルンバ・ブギー
        2 マンダラ
        3 ボーイズ・フロム・ザ・サウス
        4 33 1/3
        5 ジャズ
        
        ディスク: 4
        1 ウィンドウ
        2 アルベルト
        3 ライアー、ライアー
        4 ハロー・メアリー・ルー
        5 地球に落ちて来た男
        
        
        


        地球に落ちて来た男 単行本 ? 2017/1/11
        ウォルター・テヴィス (著), 古沢 嘉通 (翻訳)
        
        デヴィッド・ボウイのイメージを決定づけた、そして、彼が生涯こだわり続けた作品。
        主演映画 『 地球に落ちて来た男 』 ( 監督:ニコラス・ローグ )の原作小説!
        これを読まずして、映画も、ボウイも、語れない──。
        
        どうやってもアメリカ人でアメリカの内部に入るしかない小説の作者のウォルター・テヴィスは、「地球に落ちてきた男」の目と耳を借りることによってアメリカの内部を描きだした。
        大きな物語からはこぼれ落ちてしまう具体的な人々の小さなつぶやきが、そこからは聞こえてくる。
        それをおそらく母国で読んで聞いたイギリス人の監督が、かつてスクリーンで浴びるほど観たアメリカ映画の国へと渡る。
        母星アンシアで、地球のテレビを観て言葉も生活習慣も学んだニュートンがアメリカに落ちてきたように。
        ──樋口泰人
        
        【 デヴィッド・ボウイが亡くなるまでこだわっていた 『 地球に落ちて来た男 』 】
        1975年にクランク・インした、ウォルター・テヴィスの同名小説をニコラス・ローグ監督が映画化した『地球に落ちて来た男(The Man Who
        Fell To Earth)』。この作品で初主演を果たしたのがデヴィッド・ボウイだった。
        小説のイギリス版ペーパーバックで予告されていたボウイ本人によるオリジナル・サウンドトラックこそ実現しなかった(2016年に別の形であったが、初めて陽の目を見た)ものの、映画の出演、そしてこの作品に流れるテーマは後のボウイの作品に色濃く反映することになる。
        翌76年発表の『ステーション・トゥ・ステーション』のジャケットには、映画からのスチールが使用され、「ゴールデン・イヤーズ」「TVC 15」など『地球に落ちて来た男』に関連した曲が収録されている。また続く〈ベルリン三部作〉の第一作にして傑作の誉れ高き77年の『ロウ』の印象的なジャケットも映画からのものだった。
        時は流れて、ボウイが『地球に落ちて来た男』の続編を舞台化しようとして脚本を書いている──というニュースが流れたのは2015年。原作小説がインスピレーションの元となり、映画版でボウイが演じた宇宙人のトーマス・ジェローム・ニュートンを軸に展開される物語になるといわれていた。
        エンダ・ウォルシュと共同執筆したその作品の名は、遺作『★』収録曲と同じ、『ラザルス』。ニューヨークでは2015年12月~16年1月の間上演され、劇中では新たにアレンジが加えられたボウイの名曲が、キャストによって歌われた。
        そして、ボウイは、その舞台の開幕を見届けるようにして、この世を去る……。
        
        すなわち、何十年経っても、ボウイはこの『地球に落ちて来た男』にこだわり続けていたのだ。
        本作は、その『地球に落ちて来た男』の原作小説。日本では長い間入手困難状態が続き、中古市場にもほとんど出回らず、稀に出てもかなりの高価格という状態にあったもの。
        今回の刊行にあたり、修正を施し、さらに初めて訳者・古沢嘉通氏によるあとがき、および、「爆音上映」の先駆者にして映画評論家の樋口泰人氏による解説を各々新たに書き下ろしで収録した。
        原題:The Man Who Fell To Earth